ダイダロスは重たくて使いづらいです。
久しぶりに開こうとしたら、1日経っても開かないんですけど…
こんな話、良く聞きませんか?
いったい何故???
これには明確な理由があります。
専門用語も入りますので何となく理解してくれたら良いかなと思いますので、簡単に説明します。
ダイダロスはフルノードの完全自立型ウォレットです。
トランザクション(取引履歴)の全履歴を世界中のノードに拾いに行って同期します。
更にカルダノプロコトルに参加し、カルダノネットワークをサポートします。
対してヨロイは使いやすくしたライトウォレット。
最小限のシステム領域使用量で操作が出来ます。
トランザクション全履歴を持っている第三者(カルダノ中心組織のEMURGO)がホストするノードに拾いに行って同期します。
ダイダロスは世界中のSPOが管理するトランザクション全履歴を拾いに行くので当然時間が掛かります。PCの性能(CPUの性能やメモリの大きさ)でもこの速度は変化します。
ヨロイは世界中のトランザクション全履歴がまとまっているノードに拾いに行くだけので全然時間が掛かりません。
これがウォレットを開いた時の起動時間の大きな差になります。
つまり………
世界中の取引履歴を自分で見に行って、ウォレットに反映。
更にウォレット本体でもカルダノネットワークのサポートをするのが[ダイダロス]
一か所に集められている取引履歴を見に行ってウォレットに反映するのが[ヨロイ]
という事になります。
価格の変動が大きく起きた時は、売買が沢山行われたという事。
つまりトランザクションが多く発生するという事ですので、ダイダロスの起動は当然遅くなります。
更にダイダロスを暫く開いていないと以前開いた時から今までの全トランザクション履歴を拾いに行きます。
当然起動は時間が掛かり遅くなるわけです。
暫くダイダロスを開いておらず最近全く同期していない、更にPCのスペック不足やインターネットの通信が遅い環境などにより時間を要するとなれば…
ダイダロスが開かず2,3日待たされた。という事も十分に考えられるでしょう。
ダイダロス立ち上げ時にブロック同期中…と表示されるのはトランザクションが格納された箱をブロックと呼ぶからです。
しかし今後実装予定のヒドラ(HYDRA)のtps(処理能力)が理論上100万件。
そんな規格外の処理速度を搭載したミスリル(Mithril)が出来ればダイダロスがヨロイ並み、その何百倍以上のスピードを手に入れます。
ブロックチェーン史上、最高の規格になりそうです。
※2021年5月20現在、ミスリルはまだ論文の段階です。
ちなみに現時点で、ビットコインは5件、イーサリアムは最大25件、エイダは50~250件、クレジットカードは最大56,000件
簡単に言うとこんな理由でダイダロスの起動には時間が掛かってしまうんです。
専門用語も入っているので簡単じゃなかったですかね(笑)
何故ダイダロスの起動が時間が掛かり使い辛いのか、何となくでも分かってもらえたらなら何よりです。